人権作文で表彰
12月11日(火)に柏原法務局より来校されました。本年度の人権作文の表彰式を校長室でしていただきました。
表彰されたのは、1年生西倉さんと3年生藤田さんです。それぞれの作文が多くの出品の中から優秀賞に選ばれたのです。先日の『税の作文』や『人権ポスター』、『青少年の主張』など、それぞれの作文の中で活躍してくれる生徒がたくさんいることは素晴らしいことです。いろいろなことに関心を持って、さらにチャレンジしてほしいと思います。
![]() |
![]() |
作文紹介その1
題名 『 もったいない 』 1年生 西倉さん
あなたの身の回りで、≪もったいない≫と思うことはありませんか。そして、あなたはそれに対して、何か努力をしているでしょうか。
この「もったいない」という言葉は、日本だけに存在する言葉ですが、ケニアの副環境相、ワンガリ・マータイ氏が、この言葉を気に入って、やたらと「もったいない」を連呼していたのを、テレビで見たことがあります。そのときはそんなに気にもならなかったし、ただ自分をアピールする手段ぐらいにしか考えていませんでした。
ところが、この四月くらいのことです。テレビから流れてくるリズムのよい歌に思わず耳を傾けて聞きいってしまいました。それは、ルー大柴さんの「もったいない」という歌で、大体次のような歌詞だったと思います。
♪ テレビのつけっぱなし 部屋の明かりのつっけっぱなし 食べきれない食事の食べ残し
もったいないと思う気持ちがムダにしない心がけ ♪
まさに、すべて私のしていることそのままで、私のしていることはムダだらけだったのです。
私は中学生です。だから収入を得ることは出来ませんが、ムダを省くことはしようと思えばいくらでもできるはずなんです。というよりも、物があふれて、便利な世の中に慣れてしまって、ムダなこと自体に気づいていなかった・・・と言った方が正しいかもしれません。
いつだったかテレビでこんな映像を見たことがあります。
それは、八歳の少年が家を離れ、大人たちと一緒に金を求めて、ただひたすらに穴を掘っている姿でした。出るか出ないかも分からないわずかの金を求めて・・・。それはすべて家族のためでした。少しでも家族の暮らしをよくしたいという思いからでした。そして週に一度だけ、家に帰らせてもらえる日がありました。歩いて二時間くらいの距離です。家に帰って少年がすることは、英語の勉強です。少年の趣味は英語の勉強で、将来の夢は学校へ行くことだと答えていました。
「夢は学校へ行くこと」私には考えられないことでした。
時間にして十分くらいの映像でしたが、私は今自分のしていることが、何か恥ずかしいようなそんな気になりました。
私は、毎日ごはんが食べられて、学校へ行って勉強も出来るし、おまけに習い事までさせてもらって、熱が出ればすぐ病院に行って薬ももらえる・・・。それらは決して当たり前ではない特別なことなんだと気づかされました。
私は考えてみました。世界には、学校へ行けない子ども、あるいは食べたくても食べる物がない子供は、いったいどれだけいるのだろう。
もし、世界が100人の村だったら、70人は文字が読めません。50人は栄養失調に苦しみ、1人がひん死の状態にあるという興味深い話を聞きました。
もし私が、食べ残しゼロを実現したらどうだろう。そしてみんながそうできたら・・・。部屋の明かりを一つ消す習慣をつけたなら・・・。一本の鉛筆を最後まで使い切るようにしたなら・・・。
あの少年を学校へ行かせてあげられるかもしれないのです。「もったいない」は、私の好きな、そしてあなたにも好きになってもらいたい言葉の一つです。
作文紹介その2
題名『赤ちゃん抱っこ体験で学んだこと』 3年生 藤田さん
最近ニュースなどで命を無駄にする事件をよく耳にします。病気・事故など・・・生きたくても生きられない人もいるのに。最近の日本では『殺人事件』が多すぎると私は思います。この日本には・・・この世界には・・・無駄にできる命なんか一つもないはずです。なのになぜ殺人事件が起こるのでしょうか?なぜ命を無駄にするのでしょうか?
そして私には、もう一つ疑問に思っていることがあります。それは『赤ちゃんポスト』です。
『赤ちゃんポスト』とは、親が養育できない新生児を受け入れるシステムで、熊本県の医療法人・聖粒会が運営する慈恵病院が導入を発表したものです。赤ちゃんを育てられなくなった親が新生児を入れるとその重さでセンサーが感知し院内にブザーで知らせ、そのブザーと共に助産師さんが駆けつけるという仕組みになっているそうです。監視カメラもついておらず、「もう一度、赤ちゃんを引き取りたい時には、信頼して、いつでも連絡してください。」といった手紙がおいてあるだけで、2000年から設置し、現在では70か所以上に広がっています。
このポストを作ったことによって、捨てられる赤ちゃんは減ったかもしれません。だけどこのポストを作ったことによって、赤ちゃんを預ける親の数は急激に増えるのではないか、私はすごく心配になりました。
そんなことを思いながら私は8月23日、山南町内で行われた『赤ちゃん抱っこ体験』に参加しました。赤ちゃんを抱っこするのはすごく久しぶりで、すごく緊張したし、不安も一杯だったけど、すごく楽しみでした。
いろいろ話を聞いて、いよいよ赤ちゃんと対面する時、いろんなことが私の頭をよぎりました。
「泣かないかなあ」
「私なんかで大丈夫なのかなあ」
だけど実際に会ってみると、不安もふっ飛ぶような笑顔で、私たちを迎えてくれました。でも最初は、ずっとお母さんから離れなくて・・・。その時、やっぱり赤ちゃんはお母さんが大好きなんだなあと思いました。
その後、お母さんと離れて、赤ちゃんと友達と私、3人で遊びました。赤ちゃんはすごく楽しそうに笑ってくれました。いつの間にか私たちも笑顔でした。
次に、赤ちゃんとお母さんと一緒に離乳食の試食や交流をしました。約1時間離れていただけだけど、1時間ぶりにお母さんに会えた赤ちゃんは、すごく幸せそうでした。4人で離乳食の試食をしながら、お母さんといっぱいおしゃべりしました。楽しいこと、大変なこと、しんどいことなど・・・人生の先輩としていろいろなことを教えてくださいました。その時、ずっと笑顔だった赤ちゃんも泣き出しました。「きっと、ねむたいんだね。普段は午前と午後、2回お昼寝するから・・・」
慌てることなく対応したお母さんは、私にとって、すごく輝いて見えました。そのあと・・・
「わたしも赤ちゃんを産む前は他の家の赤ちゃんが泣いているのを見て、『うるさいなあ』とか、思っていたけど、自分が産んだ赤ちゃんは、本当に可愛くて・・・産んで初めて赤ちゃんが泣いていた意味が分かった。」と言っておられました。私はこの言葉にすごく感動しました。日本の人、世界の人全員が、この言葉を忘れずに生きていくと、赤ちゃんポストなんて必要ありません。だからみんなにも伝えていけたらいいなあと思います。
今回は、半日だけの体験だったけど・・・3時間の体験で私はたくさんのことを学ぶことが出来ました。
一つ目は、「赤ちゃんは泣くのが仕事」ということです。赤ちゃんはたくさん泣きます。だけど、嬉しい時は疲れも飛ぶような最高の笑顔を見せてくれます。泣いて笑って好きなようにする・・・これが赤ちゃんの仕事です。
二つ目は、「親への感謝の気持ち」です。私たちが体験したのは3時間だけだったけど、親は今まで15年間常に全力で私をここまで育ててくれました。そのことに対して、すごく感謝しなければいけないなあと思います。
今回の赤ちゃん抱っこ体験で命の大切さについて学ぶことが出来ました。参加出来て本当に良かったです。