沿革・概要
丹波市立植野記念美術館は、兵庫県丹波市を流れる加古川を望む地に建築された丹波地方の中核美術館である。
豪壮な建造物は財団法人植野アジア芸術文化振興財団から、収蔵美術品の基礎は実業家植野藤次郎個人の膨大なコレクションから旧氷上町に寄贈され、現在丹波市が継承し、運営している。
丹波市出身の実業家、故・植野藤次郎氏の発意により、建物自体も美術品でなければならないという考え方のもと、美術鑑賞をとおして安らぎを与える場となることを目指して、平成6年(1994年)11月3日に開館した。
寄贈者
故・植野藤次郎氏(1922年~1999年)は、氷上町成松(現 丹波市)に生まれた実業家である。
事業で海外を飛び回る中で美術にも関心を寄せ、特に中国美術には造詣が深く、大コレクターとして財団法人・植野アジア芸術文化振興財団やエンバ中国近代美術館を設立した。
当美術館も、同氏並びに同財団の寄贈により建設されたものである。
収蔵品
中国現代絵画、中国景徳鎮磁器・陶板、コンテンポラリー・アート、パプア・ニューギニア民俗美術品、郷土ゆかりの作家(川端謹次、常岡幹彦、安田虚心、丹阿弥丹波子など)の作品など、約1,200点。
収蔵品展のほか、企画展・特別展を、様々なジャンルにわたって年数回開催している。
事業
美術講演会や作品解説会の開催、主に小・中学生を対象としたワークショップの開催、ミュージアム・コンサートの開催、研修室の提供など。
建物
古代ギリシャ神殿のイオニア式を基本としながら、一部ルネッサンス様式が取り入れられたデザイン。正面の高さ9.5メートルの石柱6本(直径70センチ、重さ12トン、4本の円柱と2本の角柱)が目を引く。なお、この石柱は中国製ですべて一本もの。外壁、内壁とも総花崗岩というのが他にあまり類例を見ない特色である。
4階までの大きな吹き抜けになっているエントランス・ホールのある2階には、喫茶休憩室の他ミュージアム・ショップがあり、3・4階が展示室となっている。
ミュージアム・ショップ
故・植野藤次郎氏より寄贈された膨大なコレクションの中から、中国景徳鎮磁器などを中心に販売している。
